目次
革靴のシワの悩み
新しく買った革靴の
シワの入り方が
気に入らないんだよね
気に入った革靴だと
尚更だよね
履いている革靴をふと眺めてみると、シワの入り方が気に入らないことが多々ありますよね。
気に入らないシワが入るとなんとなく愛着が薄れたような気がします。
そんな時はどう気持ちを切り替えればいいのでしょうか。
そもそも革靴の
履きおろしに
シワ入れは必要なのかな?
シワの入り方は仕方がないと諦める
革靴に入ったシワは二度と取れません。
諦めが肝心です。
シワそのものは、履いた方自身の足の癖やカタチを表しており、いわば履いた方自身を表しているものです。
そのシワを受け入れてあげてください。
楽しむために革靴を買っているにもかかわらず、シワを気にしすぎ、ストレスが溜まるのは本末転倒です。
シワに必要以上に神経質になり過ぎず、革靴とうまく付き合い、楽しく過ごしましょう。
良いシワ、悪いシワとは
革靴に入るシワの形に、悪いシワ、良いシワといった区別はありません。
シワそのものは、履いた方自身の足の癖やカタチを表している必要なものです。
なのでシワのできる位置に一喜一憂する必要はありません。
できたシワは貴方そのものなのですから。
シワ入れはしなくてもよい
よくある質問ですが、革靴の履きおろしの際、シワ入れをした方がいいのか?ということがあります。
確かに新しい革靴を履いて、意図しない場所や通常入らない場所にシワが入ると嫌な気持ちになることがあります。
こんなことになるならシワ入れをして綺麗なシワを入れておけばよかったと思う方もいると思います。
革靴が趣味で、普段革靴に十数万円かけて購入したり、普段使いではなく鑑賞用に革靴を購入する方の場合、趣味の革靴としてシワ入れを考えられてもいいと思います。
しかし革靴が趣味ではなく生活に必要なものとして履かれている方にとって、革靴の履きおろしの際にシワ入れは必要ない、と私は考えています。
シワ入れはやりたい方だけ行えばいいでしょう。
シワは放置するとひび割れの原因
シワのカタチ自体に良いも悪いもないのですが、深く入ったシワはひび割れの可能性につながるため、注意しましょう。
革靴を履き続けると、甲革の屈曲部分に癖がつき、シワが深くなっていきます。
深いシワが入らないように次のことを実践しましょう。
- 履いた後はシューキーパーを入れて、シワを伸ばす
- 数足をローテーションして履き、負担を軽減する
- サイズの合った革靴を履く
履いた後はシューキーパーを入れよう
履いた後はシューキーパーでシワを伸ばし、ひび割れを防ぎましょう。
シューキーパーは深いシワを防ぐために必須です。
シューキーパーを使用後に入れ続けて約2年以上経ちますが、使用している4足ともひび割れはまだ起きていません!
シューキーパーは3000円程度で本格的なものが入手できます。
シューキーパーの選び方
以下の点に注意してシューキーパーを選びましょう。
- サイズの合ったものを選ぼう
- 型(ラスト)の合ったものを選ぼう
- カカトに当たる面積が大きいものを選ぼう
サイズの合ったものを選ぼう
シューキーパーは革靴のサイズと同様、24cm、24.5cmなどのように適正サイズがあります。
サイズに合ったシューキーパーを選びましょう。
ラストの合ったものを選ぼう
シューキーパーは革靴のラスト(木型、足のカタチ)に合ったものを選びましょう。
ラストが合い、革靴とシューキーパーのあいだにスペースが生まれない方が、シワを十分に伸ばすせるからです。
革靴のメーカーが出している純正のシューキーパーが一番ラストが合っていますが、その分お値段が高いです。
純正のシューキーパーがでなくてもラスト(木型、足のカタチ)に合ったものがありますので探してみてください。
カカト面積が大きいものを選ぼう
写真のような、カカトに当たる面積が小さいタイプのシューキーパーはオススメしません。
カカトに当たる面積が小さく、かかとに負担がかかり、革靴を傷めてしまうからです。
この写真のような、カカトに当たる面積が広いシューキーパーを選びましょう。
木製とプラスチック製の違い
シューキーパーは主に木製とプラスチック製があります。
木製は革靴の中の湿気を吸収する効果があり、おすすめです。
しかし湿気を吸うからといって、入れっぱなしには注意してください。
プラスチック製は湿気は吸収しませんが軽いため、靴クリームを塗る手入れの際にオススメです。
普段シワを伸ばすときは木製、お手入れのときはプラスチック製にするなど、使い分けることをオススメします。
シューキーパーの値段
シューキーパーの値段は1万円前後するものから、3000円くらいのものまで様々です。
革靴のメーカーが出している純正のシューキーパーが一番ラストが合っていますが、その分、純正は値段が高く、1万円前後するものもあります。
純正を買わなくても品質のいいシューキーパーは販売されており、7、8千円ほどで購入できます。
おすすめのシューキーパー
スレイプニルのシューキーパーは評判が高く有名です。
イギリス製、アメリカ製、日本製の靴に合わせやすい、トラディショナルモデルとヨーロピアンモデルの2つのラストがあります。
入れるタイミングはいつでも良い
シューキーパー を入れるタイミングですが、履いた後すぐに装着しても、一晩経ってから入れてもどちらでも構いません。
大きな違いはありません。
シューキーパーの入れっぱなしに注意
シューキーパーは履いた後すぐに装着しても、一晩経ってから入れてもどちらでも構いません。
ですがシューキーパーは入れっぱなしに注意しましょう。
特に夏などの気温が高くなる時期では、通気性が悪くなり、革靴の中にカビが生えてしまいます。
カビが生えるとカビ取りが大変ですので、シューキーパーは長くても2日間ほどにしておきましょう。
革靴の中や内側のカビの取り方とは?家にあるもので使えるものとは?数足をローテーションして履こう
革靴は連続して履かず、ローテーションして履いてください。
連続して履くと、革靴の湿気が抜けず、シワの部分のダメージが大きくなります。
みなさんがよくご存知の某有名革靴メーカー推奨の数は
中3日休ませる
でした。
やはり4足以上で履きまわしすることを推奨されていますね。
革靴は何足あればいい?ローテーションに必要なのは何足なのか?サイズの合った革靴を履こう
深いシワが入らないために、サイズの合った革靴を履きましょう。
サイズが大きい革靴を履くと、足の甲の部分に空間、隙間ができ、革靴に深いシワが入りやすくなります。
フィッティングは店舗でみてもらう
革靴のフィッティングは店舗で知識のある店員にみてもらいましょう。
店員は革靴のプロフェッショナルであり、多くの方のサイズ合わせに立ち会い、豊富な知識をお持ちです。
明らかにアルバイトで知識や経験がなさそうな方は避けましょう。
そういった意味で革靴以外にスニーカーも取り扱う靴屋より、革靴専門店の方がいいです。
店員にサイズをみてもらった後は、自分の知識、経験を活かして自分の感覚でも確かめましょう。
サイズ感が変わることも考えて
革靴は履いているうちにサイズ感が変わることも考えてサイズを選びましょう。
革靴は中敷と靴底の間にコルクが入っています。
コルクはクッションの役割をするほか、コルクが足型に沈み込むことによって足裏にだんだんフィットしていきます。
履いているうちに靴が足に合ってくるのもコルクのおかげです。
この沈み込みによって、購入当初はジャストサイズだった靴が、数ヶ月後は少し大きめになってしまうこともあります。
また、革靴は縦には伸びませんが、横幅は革が多少伸びてくれます。
コルクの沈み込みや革の伸びでサイズが変わることも頭に入れてサイズを選びましょう。
革靴のサイズがきつい、痛いときの馴染む期間が過ぎるまでの対処法フィッティングは夕方から夜に行う
フィッティングは夕方から夜にします。
人間の足は歩行でむくんだりするため、1日の間でサイズが変わります。
夕方から夜は足がむくんで大きくなっているので、そのときにフィッティングをするのをオススメします。
革靴のフィッティング以上、革靴のお手入れをサボらずに続け、ローテーションをきっちり守って履いている、革靴好きからのアドバイスでした。
まとめ
革靴に入ったシワは二度と取れません。
諦めて受け入れることが肝心です。
革靴のシワは履いた方の足のかたち、歩くクセに合わせてできた、履いた方自身を表しているものです。
また、シワ入れは必ずする必要はありません。
シワ入れはやりたい方だけ行えばいいでしょう。
シワに必要以上に神経質になり過ぎず、革靴とうまく付き合い、楽しく過ごしましょう。